続・ドキドキ
「なにそれ!最低!ちょっと修太郎に問い詰めてくる!」


昨日見たことをいうと立ち上がる美亜ちゃん。


「ダメ!!!」


私は美亜ちゃんの腕を握って止める。


「なんで?!」


「美亜!落ち着いて!」


真奈美ちゃんも美亜ちゃんを止める。


「だって、だって、・・・」


美亜ちゃんの目に涙がたまってきた。


「もぉ~、美亜まで、泣かないでよ~」


真奈美ちゃんが困った声で言う。





一部始終を見ていた先生が


「本当に高橋君だったの?」


落ち着いた声で聞く。


コクンと首を縦に振る。


「そっか・・・・そんなコトしそうなタイプに見えないけどなぁ・・」


顎に手を当てて考え込んでいるような先生。


「その女の子が誰かもわかる?」


「わからない・・・です・・・」


「やっぱ、修太郎本人に聞くしかないよ!」


また立ち上がる美亜ちゃん。


「まぁ、落ち着いてって美亜。」


また真奈美ちゃんが止める。


「でも!」

「いいから!そんなの美亜が聞いても角が立つだけでしょ!これは葵と修太郎の問題!」


真奈美ちゃんに怒られてしゅんとする美亜ちゃん


「まぁまぁ、落ち着いて?」


先生が二人をなだめる。


「確かに、本人の問題だとは思うけど。まだはっきり浮気って決まったわけじゃないでしょ?ただ、落ち込んでる子なぐさめてただけかもしれないし。
高橋くんならありえそうじゃない?」


「私もそう思います。」


真奈美ちゃんが答える。


にっこり笑って先生が


「聞いてごらん?本人に。聞けるのは彼女だけだよ?」


私の頭を撫でながら言う。


彼女だけ・・・


私は修ちゃんの彼女・・・



ホントにそう思っててもいいのかな・・・





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