続・ドキドキ
「落ち着いた?」
温かいココアを飲む。
先生が私の顔を見る。
「はい・・・・」
横には美亜ちゃんと真奈美ちゃん。
「で?どーしたの??修太郎と何かあった?」
美亜ちゃんはちょっと不機嫌。
「別に・・・・」
言えない。
言えないよ・・・
「もうっ、美亜!そんな怒ってたら葵も言えないじゃんっ」
「だって!・・・・・もう!葵が何も言わないなら修太郎に聞いてくる!」
えっ?だめ!
「ダメ!!」
保健室を出ようとしていた美亜ちゃん。
思わず大きな声をだして止める。
「なんで!」
怒ったように美亜ちゃんが言う。
「だって・・・・だって・・・・・」
また目が熱くなる。
「美亜!!」
真奈美ちゃんが大きな声を出す。
「ほら、葵、大丈夫だから、何かあったか言って?一人で悩まないで?」
真奈美ちゃんに抱きしめられる。
そんな優しく言われるとまた涙が溢れ出す。
「ふぇ・・・うぅ~・・・・」
「泣かないで~・・・」
真奈美ちゃんは頭を撫でてくれる。
「ごめん、葵、怒んないから、言って?」
美亜ちゃんが私の手を取る。
優しすぎるよ。
ずっと、真奈美ちゃんに抱きしめられながら、修ちゃんのこと思い出す。
修ちゃんもあの女の人のこと、抱きしめながら頭撫でてた。
あの女の人・・・・
同じ制服着てた。
もしかして・・・・山中さん・・?