続・ドキドキ

●修太郎


大会が近づくにつれて、練習も激しくなっていく。


みんなの目もだんだん本気になってきた。


今日の部活、何時に終わるかわかんねーな・・・


葵は一人暮らしだし、ご飯の用意とか家事とか大変だから遅くまで待ってもらうのは悪いな・・


そう思って、先に帰ってって言った。


正直、練習見に来てほしいし、一緒に居たい。


帰る前にちょっと体育館寄ってくれるかなって期待もしてたけど・・・


いつも葵が居る場所には誰も居ない。


「はぁ・・・」



どんだけ葵中心なんだよ、俺。



葵、一人で帰ったのかな?


変なヤツに声掛けられてないかな・・?


気になって仕方ない。




葵と付き合いだして、毎日一緒にお昼食べて、一緒に帰って。


それで俺のペースって保たれてたのかも。


それが無くなって、ペースが乱れて・・・





「おい、修、大会前だぞ、わかってんのか?」


「はい・・・・」



帰り際、キャプテンから冷たい視線を浴びる。


「このまま調子上がんねーと、レギュラー外すぞ」



はぁ・・・・凹む。





ゆっくり帰る準備をしてたら部室には誰も居なくなった。


げ、俺が鍵もどすの・・?



部室の鍵は最後に閉めて、職員室へ持っていく。


もう、夏も近いし日は長い。


まだ明るいのに誰も居ない廊下。




あぁ・・・余計凹む。





「あれ?修太郎?」





職員室を出ると聞き覚えのある声が聞こえた。



「あ・・・香織・・」



香織は去年、半年付き合ってた彼女。


告白されて、可愛いって人気あったし、バカな俺は軽い気持ちで付き合った。

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