続・ドキドキ
「あ、今帰り?まって、駅まで一緒に帰ろう」
香織は職員室に入っていった。
今年の年明けに別れて、それ以来しゃべってなかった。
なんかどうしていいかわかんねーな・・
香織と付き合って、俺は全部初めてで新鮮だった。
テニス部で、可愛いし、性格いいし、頭いいし。
みんなからも羨ましがられてた。
はじめは浮かれてた俺も、だんだん香織と居るのがしんどくなってきたんだ。
嫉妬とか、二人で居なきゃいけない時間とか。
共通の友達だって多かったから、みんなと遊べばいいじゃんって。
でも、それって彼氏の思う事じゃないんだってわかって。
最後に別れようって言ったのは香織だったな。
「付き合ってるのに片思いみたい。一緒に居るのがつらい」
って・・・
あぁ、俺って最低だなって思った。
それから散々言われたっけ?
香織の友達とか、バスケ部ののヤツとか。
「最低」とか「もったいない」とか。
だから決めたんだ、俺が好きな子じゃないと付き合わないって。
「部活どう?」
帰り道、隣で歩く香織が笑顔で俺を見る。
なんか懐かしい感覚・・・
「絶不調・・・」
苦笑い。だって、せっかく取れたレギュラー、大会前にはずされるかもだし・・・
「えぇ~、修太郎レギュラーだって栄太が言ってたよー?」
「香織は?」
「私?はは、私は一回戦敗退。」
香織も苦笑い。
香織は中学の頃、テニスで全国行くぐらいすごい選手。
一回戦敗退って・・・・
「ダメだねー、私、テニス辞めようかな・・・」
「え・・?」