氷姫[未完]
さっきまで、甘ったるい声を出していたのに私を指差すと急に声が低くなった。
「ねぇ、この女誰?」
「姫香だ」
挨拶しようとすると、先に義竜が口を開いた。
「ふ~ん、私は夷守メメ(ひなもりめめ)よろしくなんて、したくないけど」
「メメさんですね、私の方こそおばさん何かと仲良くするつもりありませんから」
「ガキが!!!!!いきがってんじゃねぇよっ!!!!!!!!!!」
おばさんと言われたのが、そうとうムカついたのか大声で叫べば殴りかかってきた。
さっとかわせば、殴りかえした。
「 いっ…てめぇ!!!!!」
「そこまでにしろ、メメ」
義竜が冷たい口調で言うと、睨みながらメメさんに近づいた。