白の王子と黒の女王
純平の顔に舞の拳は入った。

純平が少しよろけたのを舞は見逃さなかった。
その一瞬をついてお腹に拳を打ち込む。

殴っているうちに、純平の腹筋が硬くなった。
それはまるで鉄のように硬くて。
効かない。

「なんで、、、、。痛い。」

舞が攻撃をやめると、背中に痛みが走った。

舞はいつの間にか壁に押し付けられていて。


冷や汗が走った。


負けた、と。

< 33 / 53 >

この作品をシェア

pagetop