白の王子と黒の女王
「ああ!で、何しに来たんだ?」

「もちろん、あなたに会いに。

俺を、そばにおいてくれませんか?」

「はっ!何だてめぇー?
華恋をなんだと思ってんの。
黒龍だぞ?俺はお前みたいなもやし認めねー」

「拓哉!!

純平、喧嘩はできるのか?
喧嘩できないなら、認めないからな」

もちろん、嵐龍の飛鳥を倒してからだが。

「喧嘩はできない。
でも、近くにいたいんだ!


この手は、喧嘩するために使うものじゃない。
何かを掴むためにあるんだ」


純平は私の手を取り真剣な目で見つめてきた。
おいおい、ストーカーかよ?
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