ページをめくって
計画は先延ばしになったけれど、ハルをうちに連れて帰れることになって、僕は本当に嬉しかった。

最初は抵抗を見せていたけれど、強引にたたみかけたら、やっぱりハルは断りきれずに流された。

断れないのはきっと、優しいからというのもあるんだろう。

断ったら悪い、とか思ってしまうんだろう。

だから、つけ入られるんだ。

本当はダメなんだよ。

流されて男の家に居候なんてしてはいけない。

でも、もう大丈夫。

もうそんな機会は訪れないから。

僕は絶対に手放さないから、そんな機会に遭遇することはもうない。
< 154 / 522 >

この作品をシェア

pagetop