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僕を見上げて眩しそうな顔をしていたのも、可愛くて愛おしくてたまらなかった。

赤くなるのが見たかったのと、もう少し僕を男として意識してほしいと思ったのと、その両方があって、帰り道もまた手を繋いだ。

ハルは期待した通りに戸惑ってみせて、僕を喜ばせた。

「恋人という設定」という言い訳を定番化できたのも良かった。

これでひたすらこの理由で手を繋げる。

繋いだ感じも、嫌がっているという感じではなかった。

まあ、嫌悪感はないけど特別な好意はない、くらいのところだろうか。

外を歩くときは必ず手を繋ぐようにしよう。

きっとハルは断れないから。

そんな君の弱みを利用するなんて、僕はやっぱり最低だろうね。
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