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茶色い瞳でじっと見つめたまま、和馬は右手で私の頬に触れた。

手の大きさと温かさをリアルに感じる。

いつもと違う瞳、違う仕草。

なんだろう、すごくドキドキする。

「僕はね、ハルのことがどうしようもなく大好きなんだ。誰にも渡したくないんだよ」

「え?」

自分の瞳が揺れたのがわかった。

「ハルは僕のこと、好き?」

一瞬何を言われたのかよくわからなくて、首を傾げた。

「ハルにとって、僕はただの幼なじみなの?」

私は急いで首を振った。
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