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「じゃあ、僕をどう思っているのか教えて」

和馬の瞳に意地悪な光を感じた。

もしかして、わかってるのに言ってる?

私がどう思っているのかなんて、もうとっくにばれてたの?

でも、それを言わせようとするなんて。

やっぱり、意地悪。

さっき頷くべきだった。

「ねえ、ハルの気持ちを教えて」

そう言って、和馬は頬を指でなぞった。

頬がくすぐったくて、うつむきながら息を吸おうとしたけど、胸が苦しくてたいして吸い込めない。
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