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結局その服は買ってもらってしまい、その服を着て歩いている。

「本当にすっごく可愛いよ、もっとそういう服着ればいいのに」

私は恥ずかしくてうつむいてしまった。

「でも、会社に行く時は着ちゃダメ」

それはやきもち?と思って見上げた。

「すっごく可愛いハルは、僕だけのものだからね」

そんなセリフ、堂々と言えちゃうんだ……。

私は照れてしまって、どう返したらいいのかもわからなくて、昨日と同じように腕にギュッとしがみ付くことにした。

「……ありがとう」

「どういたしまして」

頭の上から和馬の優しい視線を感じた。

けど、やっぱり恥ずかしくて、見上げることができなくて、そのまま歩いた。
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