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目が覚めると、薄明かりが差していた。

何時だろう。

目の前には、こちらを向いた和馬の寝顔があった。

まつ毛長い。

きれいな寝顔。

肌もきれいなんだ。

首筋から胸元にかけて肌が見えて、ドキッとした。

どうしよう。

しちゃった。

私は今まで、自分はセックスには淡白なんだと思ってた。

いつも、終わるまで時間が過ぎるのをじっと待っていて、でも早く終わってほしくてちょっと演技したりしていたんだけど、そんな余裕全然なかった。

演技する余裕なんて全然なくて、それどころか何一つ我慢もできなかった。

あんなに頑張って声を我慢したのに、結局我慢できなかったし。

それに、初めて……イッてしまった。

私、知らなかった。

もう、どうしたらいいのかわからなくて、ただ「怖い怖い」って言う私を「大丈夫」って何度も言ってあやしてくれた。

思い出すだけで体の奥がゾクッとしてしまう。
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