ページをめくって
付き合うようになってから、ハルは時々僕の腕にしがみ付くようになったけれど、あれはわかってやっているんだろうか。

あれは一撃必殺で、中学生みたいに僕はキュン死した。

最初に、遠慮がちにしがみ付いてきたのが一番まずかった。

そんなことをハルがするとは思わなくて、僕も変な反応をしたんだろう。

ダメだよね、なんて言っていったん離れたりして。

本当は僕のネジなんて、あの段階で一つも残っていなかった。

ハルは絶対にわかっていないだろう。
< 360 / 522 >

この作品をシェア

pagetop