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僕はハルを抱き締め直した。
「どうして、コントロールできなくなったんだろうね」
「それは、……わかんない」
「考えてみてよ」
「本当にわからないよ」
「例えばさ、僕がすぐダメっていうからそれにずっとムカついてた、とか」
自分で言ったものの、ムカつくって言われたらそれはそれで僕はダメージを受けるから、その返事は怖い、けれどじっと耐える。
ハルは頑張って考えているようだった。
「……我慢できない?うーん、違くて、本当のことを言いたいけど……違うかな」
「思ったことを言ってみてよ」
「うん、普段ならね、我慢すると思うんだよ?言いたいことがあっても。……でも、我慢できなかった感じかな?」
「今回だとダメって言われるのはイヤってことだよね?」
「うん」
「普段から我慢しないで言えばいいじゃない」
「うん。でも……我慢しちゃうね」
「どうして?」
「そんなこと言ったら、嫌われちゃう気がするから、かな」
「言いたいことを言うと?」
「うん」
「言いたいことを言っても嫌われないよ。言いたいことがあったら、話し合えばいいんだよ。思った時に言えなくて、あとから爆発するよりはいいんじゃない?」
「……うん」
今までそうやって言いたいことも言えず、君は自分を殺して置き去りにしてきたんだろうか。
それは父親が原因じゃないのかな、やっぱり。
「怒鳴られない自分」を演じ続けてきた後遺症のようなものだろうか。
「どうして、コントロールできなくなったんだろうね」
「それは、……わかんない」
「考えてみてよ」
「本当にわからないよ」
「例えばさ、僕がすぐダメっていうからそれにずっとムカついてた、とか」
自分で言ったものの、ムカつくって言われたらそれはそれで僕はダメージを受けるから、その返事は怖い、けれどじっと耐える。
ハルは頑張って考えているようだった。
「……我慢できない?うーん、違くて、本当のことを言いたいけど……違うかな」
「思ったことを言ってみてよ」
「うん、普段ならね、我慢すると思うんだよ?言いたいことがあっても。……でも、我慢できなかった感じかな?」
「今回だとダメって言われるのはイヤってことだよね?」
「うん」
「普段から我慢しないで言えばいいじゃない」
「うん。でも……我慢しちゃうね」
「どうして?」
「そんなこと言ったら、嫌われちゃう気がするから、かな」
「言いたいことを言うと?」
「うん」
「言いたいことを言っても嫌われないよ。言いたいことがあったら、話し合えばいいんだよ。思った時に言えなくて、あとから爆発するよりはいいんじゃない?」
「……うん」
今までそうやって言いたいことも言えず、君は自分を殺して置き去りにしてきたんだろうか。
それは父親が原因じゃないのかな、やっぱり。
「怒鳴られない自分」を演じ続けてきた後遺症のようなものだろうか。