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ハルは細い小指を差し出した。

「約束」

指きり?

「指きりで約束なんて、子どもみたいだね」

「うん。ダメ?」

「いいよ」

小指を絡めて微笑むと、額をくっつけて二人でクスッと笑った。

「じゃあ、二人でずっと一緒にいよう?」

「うん」

ハルが擦り寄ったから僕は強く抱き締めた。

僕は本当に本気だよ。

ずっとずっと一緒にいよう。

「……和馬」

「なに?」

「指輪、ありがとう。宝物が増えちゃった」

ハルは指輪をじっと見て微笑んだ。

「うん。サイズは変えられるらしいから、今度一緒に行こう」

「サイズはこのままで大丈夫」

「そう?」

「うん。ずっと付けてる。本当にありがとう」

ハルは自分から僕の唇にそっと唇を重ねた。

君からキスをしてくれるなんて。

ハルはすぐに唇を離して頬を染めた。

そんな仕草も含めて、全てがたまらなく可愛い過ぎて僕も自分を抑えられなくなった。

そのまま「よいしょ」と抱き上げると、ハルは驚き怖がってしがみ付いた。

「わわっ!そんな、重いのに……」

「意識がない時よりは楽だよ」

「えっと、あの時?」

「そ、あの時」

ベッドまで運んでそっと置くと、ハルは困惑した表情を向けてきた。
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