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皿に盛り付けてローテーブルに並べていたら、和馬が手を握ってきたから、そのまま横に座った。

「どうしたの?」

「ありがとう」

「何が?」

「ハルがこうやって、いつも通り笑顔で待っていてくれるから、また前に進む勇気を貰えるんだ」

「うん」

和馬は私を抱き寄せた。

前に進むのはすごく辛いことだと思う。

でも、辛いことを乗り越える強さを和馬が持ってるって信じているから、私はいつも通り普通にしている。

それが私なりの味方でいる姿勢だって気が付いた。

こうやって普通にしていることで和馬に勇気をあげられるなんて。

こんな風に私の存在を必要としてくれるなんて。

私は私のままでいいなんて。

嬉しくて胸がいっぱいになる。

「私、和馬に会えて本当に良かった」

「それは僕のセリフだよ」

「じゃあ、二人のセリフだね」

「うん」
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