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そう言われて、また、さっきの続きが少しずつ見えてきた。

私には、しっかりしていないといけない、っていう強迫観念?があるのかも。

しっかりして気が利く私でなければ、嫌われてしまうような。

存在してはいけないような……。


「気が利かなくても、いいの?」

「いいよ」

「何もしないで、すっごいぐーたらでも?」

「うん、いいよ」

「すっごいぐーたらは、ダメなんじゃない?」

「ダメじゃないよ」

和馬は、私の頭の上に手を置いた。

「気が利く良い子のハルも、ダメでどうしようもないハルも、どっちも同じハルだけど。僕の前ではダメなハルでいてほしいんだよ」
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