冬に咲くヒマワリ



「…何、言って…。」

聞き間違いかと思った。


だけど、確かに聞こえたヒロくんの声。




ヒロくんが、あたしと菜々美を…?

そんな事―――…





「俺は本気だよ。」

「……え…?」


あたしの涙を人差し指で拭った彼は

「…お前と子供、世界一幸せにしてやるから。」

そう言って静かに瞼を閉じ、震えるあたしの唇に自分の唇を寄せた。






…神様。


これが夢なら
どうか、あともう少し。

もう少しだけ、眠っていたい。




だけど、これが現実だというのなら
あたしは、もう一度誰かに頼ってもいいのかな。


他の誰でもない、この人と

一緒に、未来を夢見てもいいのかな。




そうしたら、あたしも菜々美も

幸せに、なれるのかな。




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