冬に咲くヒマワリ
俊介は紙コップに入ったコーヒーを飲みながらコピー機に寄り掛かった。
「お前、本気なの?」
「何が?」
手は止めずに資料をまとめてゆく。
そして俊介から手渡された資料にホチキスをあてると、カシャンと情けない音が鳴った。
「五十嵐の事だよ。」
ちょうどよくホチキスの芯がなくなったらしい。
「当たり前じゃん。あたしはいつだって本気。恋愛に対しては。」
新しい芯をホチキスに入れてあたしは答えた。
途切れる事なく、忙しく男性社員達が動き回る。
女子社員達はそれぞれの仕事をこなしながらも携帯をいじったり
お菓子をつまんだり
自由気ままに会社という組織に溶け込んでいた。
「俺は何か、違う気がするんだよな。」
「は?何が?」