冬に咲くヒマワリ


俊介の言葉に
思わず手が止まった。


「本当に五十嵐の事、好きなのか?」

「…何よそれ。どうゆう意味?」


ピーと音が鳴り、A4のコピー用紙がなくなった事を知らせる。

だけどそれには目もくれずに俊介を睨み付ける。



「何か玲を見てっと、五十嵐が好きなのか、あいつと付き合う事で得る優越感に浸りたいのか、どっちなのかよくわからねぇ。」

「…優越、感?」


その意味がよく理解出来ずに立ち尽くす。

だけど、あたしが本気じゃない、って事を言いたいのだというのだけはわかった。



クシャ、と資料を握り締める。

「俊介に、あたしの何がわかるの?」


…苛々する。


「何にも知らないくせに偉そうな事言わないでよね!」

そう言って乱暴に資料を俊介に押し付けると
あたしは自分のデスクへと足早に戻った。




< 44 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop