マンガみたいな事が起きました。*続*
「せーんせっ」
裕貴が脇腹を肘で突っついてきた。
シルバーの衣装になぜかヒラヒラが付いている。
それに、帽子まで。
それじゃぁ鏡より、妖精なんじゃねぇのか?
「あぁ、俺?
めっちゃいいだろっ?
まぁ、先生も中々イケてるんじゃん」
「そりゃぁどうも」
コイツは一言が余計だ。
ムカムカする。
「まーた、おっかない顔しちゃって!
でも……」
“それを見たら東雲も喜びますね~”
小さな声で呟かれた。
そう、こうやってコイツは俺たちの理解者でもある。
「白雪姫楽しみだなぁぁっ」
あらぬ妄想をしているらしく、
顔の締まりが無くなっているぞ。
ま、俺も人に言えないか。
てか、舞は俺のだっつーの。