マンガみたいな事が起きました。*続*
一人一人抱擁を交わし
あたしの番へ。
なんだろう。
家に帰れば毎日抱き締めてくれているのに、学校で“先生と生徒”の状態でこんなことをするのは不思議な感覚だ。
「家に帰ったら舞の制服脱がしてやるからな」
耳元で囁く渉はやっぱり一枚も二枚も上手。
「あーぁ、先生もいつか大雅くんみたいに素敵な女性にプロポーズするんだろうなぁ」
「そうそう!
そしてこの腕に包まれちゃうわけ!」
「てかさ、先生って彼女さんいるじゃん」
「大雅くんより早かったりしてー」
女子たちの話に二人で固まる。
はい、もう結婚済みです。