マンガみたいな事が起きました。*続*

「きっとさー、大人っぽい美人系のー」


「あー、うちらとは間逆の?」


「お前らなんかには到底適わないやつなんじゃねー?」


「まぁ、5歳以上年の離れてるんだから無理だろ!」


“5歳以上”


年齢差の話が出て渉はピクッとした。

あわわわ……


あたしたちは18歳。


渉は次の誕生日で25歳。


あたしたちは約7歳離れているんだ。


それは渉のNGワード!!


それより何より離しかけた身体を
再び引き寄せられてしまった。


ポンポンと頭を撫でられ、
何だろうと思って顔を見上げた。



チュッ……



「はぁぁぁぁ!?」


それを見ていた裕貴くんの声に気付いたみんながあたしたちに注目する。


慌てて口元を抑えたのは、
あたしと裕貴くん。


爆笑してるのが渉。


他は何が起きたのかは掴めないけど、
とりあえずあたしたちのキスシーンは目撃しました、といった表情。





< 415 / 423 >

この作品をシェア

pagetop