Special to me
『いや、受けるよ。助役試験』

「ほんと?」

晃樹は、バスタオルを巻いただけの私の露出した肩に両手を置いた。

『俺は、自分のためだけならずっと駅員として一生を過ごしてきたと思う。お客様と関われる仕事を誇りに思っているから。でも、真子との将来を考えると、社会人としてのステップアップが必要だ。だから、頑張るよ、助役試験』

「うん!・・・ところで、この試験って、難しいの?」

曽我さんは"本人の実力次第"とか言ってたような・・・

『合格率は、3割程度かな』
「そんなに低いの?」
『テストと小論文と実技と面接。このいずれも優れていないとならないらしいから』

そう言うと、私の体をベッドに沈めた。

『もし、落ちてもさ、真子の彼氏の座は、不合格にしないでよ』

そう言って晃樹自身も私の横に寝そべった。

「何を言っているの?私は晃樹の"特別な彼女"になりたいの。逆に晃樹を合格にするのは私だけで、他の人は晃樹を不合格にしてもらって結構。だって、そうなれば、私が晃樹を独り占めできるもん」
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