Special to me
"デヒデヒならまだいい方だよ。"ヒシュツ"っていう時もあるよ"

「ヒシュツ?」

また、初めてのワードだ。

"今月は俺にはない予定だけど、明けの時も連続してシフトに入ることを言うんだよ。"非"の時にも出番になるから"非出"って言うんだよね"

「それじゃ、駅に連泊ってことですか?」

"そうだよ。でも非出の時はその日の勤務がまるまる残業扱いになるから、小遣い稼ぎに結構やりたがるヤツは多いよ"

「そう、ですか・・・」

"でも、今は俺、非出はやりたくないな。明けの時間を真子ちゃんとなるべく過ごしたいし"

米原さん、それがとても甘い言葉だと気付いて言っているのだろうか。

なら、私もそれに乗っかっちゃえ。

「あの、米原さんって、どこに住んでいるのですか?ご家族と暮らしているんですよね」

"いや、俺は菅原駅の近くに1人暮らしだよ。実家も近くにあるけどね。車は、実家の駐車場に停めているし"

1人暮らし?

意外だった。

米原さんはご家族と暮らしているのかと勝手に思っていた。

イメージだけど。

「今度、米原さんのおうちに遊びに行ってもいいですか?」

"アハハハ。いいけど、狭いよ"
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