ウェディングドレスと6月の雨
きっと私の話をしてるんだろう。
そうこうして午後、例に倣って私は会議の準備を始めた。総務のデスクで会議の資料を綴じ、会議室の鍵を持って、階上の会議室に向かう。照明をつけエアコンをつける。それでも室内が暗いのは黒い雲のせいだ。給湯室で湯を沸かす。そう言えば先週の会議では穂積さんは早めに来ていた。もしかしたら今日も来るかもしれない。
足音に振り返る。いたのは高田さんだった。高田さんは私の手から雑巾を奪い取り、会議室のテーブルを拭く。鼻歌混じりにリズミカルに雑巾を左右上下に動かして、まるで踊るようだった。
「今日は穂積、来ないな」
「そうですね」
「また遅刻か……いい御身分だな」
遅刻……。きっと得意先から抜けられずにいて致し方なく遅れてやってくる。会議だって議事録は穴が開くまで読んでいる。決してサボってる訳でも、会議を軽んじる訳でもない。
「穂積さんはそんなつもりで」
そうこうして午後、例に倣って私は会議の準備を始めた。総務のデスクで会議の資料を綴じ、会議室の鍵を持って、階上の会議室に向かう。照明をつけエアコンをつける。それでも室内が暗いのは黒い雲のせいだ。給湯室で湯を沸かす。そう言えば先週の会議では穂積さんは早めに来ていた。もしかしたら今日も来るかもしれない。
足音に振り返る。いたのは高田さんだった。高田さんは私の手から雑巾を奪い取り、会議室のテーブルを拭く。鼻歌混じりにリズミカルに雑巾を左右上下に動かして、まるで踊るようだった。
「今日は穂積、来ないな」
「そうですね」
「また遅刻か……いい御身分だな」
遅刻……。きっと得意先から抜けられずにいて致し方なく遅れてやってくる。会議だって議事録は穴が開くまで読んでいる。決してサボってる訳でも、会議を軽んじる訳でもない。
「穂積さんはそんなつもりで」