ウェディングドレスと6月の雨
否が応でも緊張する。大規模な契約の掛かるプレゼン、そして威圧感のある穂積さんと小さな部屋で二人きり。穂積さんは椅子に座ってテーブルにタブレット端末置き、資料を確認しながら時折腕時計で時間を確認する。私も真似をしてパソコンの電源を入れた。
「あれ?」
画面は明るくなるものの、様子がおかしい。いつもの淡いブルーグリーンの模様が異様に拡大されている。しばらくして現れたウインドウには、スタートアップ修復中、の文字。
「どうかしたのか?」
「はい。なんか画面がおかしくて」
「おい」
向かいの席に座っていた穂積さんが立ち上がる。
「……これは。少し様子をみよう」
「でも」
「もし立ち上がらなければ別のを」
「いえ、私、これしか」
「もう一台持参してる。データは?」
「メモリースティックにバックアップが」
「貸してくれ。俺のパソコンに入れる」
「はい。すみません」
「謝らなくていい。よくあることだし」
穂積さんは冷静沈着に対応する。鞄からモバイルパソコンを取り出して立ち上げると私のメモリースティックを差し込んだ。そしてデータが表示されるか確認する。
「ちょっと操作してみて」
「はい」
「どう?」
「同じ製造元のパソコンなので大丈夫みたい」
「時間まで軽く摺り合わせるか?」
「はい」
「あれ?」
画面は明るくなるものの、様子がおかしい。いつもの淡いブルーグリーンの模様が異様に拡大されている。しばらくして現れたウインドウには、スタートアップ修復中、の文字。
「どうかしたのか?」
「はい。なんか画面がおかしくて」
「おい」
向かいの席に座っていた穂積さんが立ち上がる。
「……これは。少し様子をみよう」
「でも」
「もし立ち上がらなければ別のを」
「いえ、私、これしか」
「もう一台持参してる。データは?」
「メモリースティックにバックアップが」
「貸してくれ。俺のパソコンに入れる」
「はい。すみません」
「謝らなくていい。よくあることだし」
穂積さんは冷静沈着に対応する。鞄からモバイルパソコンを取り出して立ち上げると私のメモリースティックを差し込んだ。そしてデータが表示されるか確認する。
「ちょっと操作してみて」
「はい」
「どう?」
「同じ製造元のパソコンなので大丈夫みたい」
「時間まで軽く摺り合わせるか?」
「はい」