引き立て役よさようなら(番外編追加)
・・・今度はなに?
どうしても美由紀を見るとよからぬお願いではと疑ってしまう。
合コンか?
「何?」
警戒心むき出しで尋ねる。
「もう~~やだな~~。そんなに警戒しなくてもいいじゃない。
合コンの誘いかと思った?」
さすがにはいそうです。とは言いづらく、いきなりでびっくりしただけと
言葉を濁した。
でもこんなに早い時間になんなんだ?
不安が過る。
「ちょっとね・・・優花に相談したい事があって・・・」
その相談って言うのが一番嫌なんだよ。
と・・・言えればいいのだけれど・・・言えない自分が情けない。
「相談って何よ」
何をもったいぶっているのか美由紀はなかなか話してくれない。
店内でスタッフ同士が話していると
うるさいフロアーマネージャーとかに何か言われそうで
思わずきょろきょろと店内を見回した。
美由紀もそれに気がつき
「お昼って何時?」と聞かれバカ正直に11時半からと答えてしまった。
すると美由紀は
「じゃあ、私も優花の時間に合わせるから一緒にランチに行こう。
裏口集合ね」
と返事も聞かず自分の持ち場へと帰っていった。

美由紀の相談ほど怖いものはないんだよねと思いつつも
合コン同様断れない優花は大きなため息をつくと、空になった段ボールを
勢いよく潰した。

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