引き立て役よさようなら(番外編追加)
桜沢は溜息を吐くと
「さっさと行けよ。美由紀ちゃんには俺が適当に言っておくよ。
 ここの飲み代はあの時のお詫びで俺が2人分だすから・・・
さ~行った行った」

そう言って部屋に戻ろうとした。
「桜沢さん。」
優花は思わず桜沢に声をかけていた。
桜沢は振り向かず足だけ止めた。
「私・・・彼の事凄く凄く好きだから桜沢さんの事
 好きになることはないと・・・思います。だから・・・」
遠まわしに美由紀の事を言おうとしたが
「あの時の事は謝るよ。ごめん。
だけどね・・・優花ちゃんを好きでいるくらいは許してよ。」
そう言って手をヒラヒラさせて元いた部屋へと戻っていった。

達央は引きよせていた優花の身体を離すと手を差し出した。
そして
帰ろうか…と言って私たちは店を出た。
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