引き立て役よさようなら(番外編追加)
マンションに着いて部屋に入るが重い空気は変わらずだった。
それでも何とか会話をしようと優花は明るく振る舞った。
「お腹すいてません?さっきの横田さんの差し入れだけじゃ
お腹すいちゃいますよね。」
「今はいらない・・・」
機嫌が悪いのはわかるけど、一日中スタジオで
歌を歌い続けるのは思った以上に体力を使うものってことくらい
いくら音楽に無知な優花でもわかる。
達央は要らないと言ったが、優花はキッチンに行き
冷蔵庫をあけ何か食べる物はないか探した。
冷蔵庫にはたまごと以前お泊りの時に冷凍庫に鶏肉を入れておいたことを
思い出した。野菜室には辛うじて玉ねぎ
この材料で出来る物は・・・・・あれだ!

優花がキッチンで何かを作っている。
いつもなら優花にちょっかいをかける達央だが
どうしてもモヤモヤを引きずっていて
素直になれない。

そんな事を考えていると達央の目の前にオムライスが置かれた。
「これ・・・」
「オムライスです。要らないって言ってたけどちゃんと食べないと
いいライブ出来ません。一緒に食べましょう」
「要らないって言ったよね」
その言葉にさすがの優花もカチンときた。
「さっきから何を拗ねてるんですか!どうせ私と川久保君が喋ってるのが
気にくわないんでしょうけど、私は川久保君の事なんか何とも思ってないのに
なんでそれがわかんないんですか?私の思いって達央さんには伝わってないの?
こんなに好きなのに・・・・やっぱり私帰ります。」
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