私がお嬢様をやめる時
2限目で私と玲奈は
特に受ける科目がなかったため
帰ることにした。


「清美も物好きだよね
あの講義受けるなんて。」


「この間なんて
10人いなかったらしいわよ。」


清美がこれから受ける教授は
特に人気がない。
なんだか話し方がたどたどしい。
ものの5分で眠くなる。


「じゃ、また明日。」


そう言って正門で玲奈と別れを告げた。


玲奈の向かう先には
外車に乗った彼氏が迎えに来ていた。

車の前で軽く抱き合い
車に乗り込む2人。


私も早くいい人と出会いたいな。


そう思いながら反対側に目をやれば…


無表情執事が待っている。
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