泣き虫王子と哀願少女


……どうしよう。やっぱりこんなの迷惑だよね……。



再び訪れた長い沈黙。



窓の向こうに広がる校庭では、サッカー部や野球部の男子達が生き生きとボールを追いかけていた。



「お、落ち着かない……」



徐々にこの状況に耐えられなくなってきた私は、ふと昨日のことを思い出した。

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