アキと私〜茜色の約束〜
アキも今、病院で頑張ってるんだ。
暗闇の中、一人で。
私達だって、負けてられないよ。
「頑張れ‼︎」
泣くつもりなんてなかったのに、涙が溢れてくる。
これが何の涙なのか自分でもわからないけど、止められなかった。
秋人は、ふっ、と口元に笑みを浮かべると拳を上げた。
第三クォーター開始のジャンプボールが高く投げられた。
会場は前半同様、一気に熱気に包まれる。
秋人にマンツーマンでつくディフデンスが背番号18番から15番に変わり、秋人と体格が同じような選手になった。
なかなかフリーにさせてもらえない秋人。
ボールが回ってきても何も出来ない。
ピタッとくっつかれて、隙がない。
誰が見てもいいデイフェンダーだ。
さすが決勝。
そんな簡単には勝たせてくれない。