アキと私〜茜色の約束〜

アキも今、病院で頑張ってるんだ。
暗闇の中、一人で。

私達だって、負けてられないよ。


「頑張れ‼︎」


泣くつもりなんてなかったのに、涙が溢れてくる。

これが何の涙なのか自分でもわからないけど、止められなかった。


秋人は、ふっ、と口元に笑みを浮かべると拳を上げた。


第三クォーター開始のジャンプボールが高く投げられた。

会場は前半同様、一気に熱気に包まれる。


秋人にマンツーマンでつくディフデンスが背番号18番から15番に変わり、秋人と体格が同じような選手になった。

なかなかフリーにさせてもらえない秋人。

ボールが回ってきても何も出来ない。
ピタッとくっつかれて、隙がない。
誰が見てもいいデイフェンダーだ。

さすが決勝。
そんな簡単には勝たせてくれない。



< 137 / 212 >

この作品をシェア

pagetop