アキと私〜茜色の約束〜
「秋人?」と副キャプテンが声を掛けると、「ああ…」と後ろ髪引かれるように秋人もセンターサークルに向かった。
ねぇ、アキ。
私はどうしたらいい?
アキの側にずっといるって約束したのに…
アキが苦しんでるのに…
私はここにいたいと、思ってしまった。
秋人のあの弱々しい背中を放って、アキの所に行けないと、思ってしまった。
アキ…こんな私を許してくれる?
応援席の一番前の手摺に手をつく。
「秋人‼︎」
私の声に、秋人のみならず、選手や周りの応援団までもが振り向く。
だけど、気にしない。気にならない。
私は、応援席のど真ん中で周りを気にせずに声を張り上げて応援するって決めたんだから。
例え、この声が枯れたとしても。
「負けたら許さないからっ‼︎」