アキと私〜茜色の約束〜
『あった…あったよ!アキ!』
『茜やったな‼︎』
茜は嬉しさの余り、アキに抱き付いていて、アキはそんな茜の頭を優しく撫でている。
そんな二人に、胸の奥がズキッとして俺はすぐに目を逸らした。
家に戻ると、自分の部屋のベッドに横たわる。
母さんが出て行ってから二年と少し。
もう恋愛とかどうでもいいって思ったけど。
茜への気持ちが大き過ぎて、なかなか消し去れない。
茜はもう、俺のことなんて大っ嫌いで話したくもないはずなのに。
『馬鹿だな、俺』
はぁ、っとため息を吐いた時、インターホンが鳴った。
暫く無視をし続けても、何回も鳴る。
俺はとうとう痺れを切らせて、ベッドから飛び起きた。
『うっせぇーな!しつこいんだよ!』
そう言いながら玄関を思いっきり開ける。