アキと私〜茜色の約束〜
『秋人!待てって!』
アキが俺を追い掛けてきて、俺の隣りに並んだ。
『お前もしつこいな』
『まぁね』
嫌味をさらりと交わすアキに呆れる。
アキってこんな性格だっただろうか。
『なぁ、高校どうだった?秋人は頭良いから合格したろ?』
『……』
『そっか。じゃあ、また俺ら三人一緒だな』
『俺、まだ何も言ってないけど』
『でも、その通りだろ?』
ニヤリ、と笑うアキ。
ってか、三人一緒って、こいつに志望校の話をした記憶ないんだけど。
同じ高校って、何で知ってんだ?
『ああ、職員室にノート持ってったら、担任の机の上に秋人の進路希望調査が置いてあって見えたんだよ』
アキは俺の気持ちを読み取ったように説明し始める。
ああ、そういうことかよ。
あの担任…そういうのはちゃんと仕舞っておけよ。
チッ、と心の中で舌打ちをする。