アキと私〜茜色の約束〜
『なぁ、秋人。高校でまた一緒にバスケしようぜ!もう顧問には話してあるんだ。凄い奴がいるって。絶対入部させるからって』
『お前、何勝手なこと』
『顧問も期待してたよ。だから、な?一緒にやろうぜ』
アキは俺の前に立ち、俺の進路を塞ぐ。
俺はそれを大回りして交わす。
『覚えてるだろ?三大大会制覇するって』
『昔の話だ』
小学生の頃、高校の大会を観に行った帰りに語り合った夢。
あの時は、まだ純粋で。
家族も上手くいってて、本気で夢見てた。
でも今は、もう昔の話。
俺には関係ない。
『茜はまだ信じてる!秋人、お前のことを‼︎』
アキが立ち止まって叫ぶ。
俺は『は?』と振り返ると、アキは少し怒ったような表情で俺を真撃に見据える。
『茜は、表では秋人なんて知らないとか放っておけばって言ってるけど、なんだかんだ一番気にしてるんだぜ』