アキと私〜茜色の約束〜
『気のせいだろ』
『気付いてないかもしれないけど、茜は秋人の後ろ姿をいつも見てる。切なそうに…泣きそうな顔をして』
は?茜が?
そんなはずない。
だって、茜と目が合った時のあいつの瞳には、いつも怒りを含んでるんだから。
『俺は茜を悲しませる秋人が許せない』
『馬鹿だな。茜の視界に俺は写ってねぇよ』
昔から、茜はアキしか見てない。
『馬鹿は、秋人だよ』
『あ?』
『秋人も、茜が好きなんだろ?』
『っっ』
隠していたつもりだった。
茜に対する俺の気持ちは、幼馴染の関係を壊しそうで。
『俺、茜の誕生日に告白しようと思ってる。いいのか?このままで』
『別に、勝手にしろ』
アキは俺が投げ捨てた言葉に、はぁ、とため息を吐いた。