アキと私〜茜色の約束〜

『がっかりだな。秋人はそうやって逃げるんだ。二年前も、今も』

『逃げる?』

『秋人は逃げたんだよ。現実を受け入れなくて。おばさんのことも、茜のことも』

『お前に何がわかんだよ‼︎』


仲の良い両親がいて、大切な人が側にいて。
いつもいつも仲間に囲まれて。

何事も上手くいってるお前に、俺の気持ちがわかってたまるか。


『わかんねぇよ、んなもん‼︎』


アキらしくない言葉と大きな声に、思わず息を飲む。


『悔しいなら正々堂々と同じコートに立てよ!昔の情熱を見せろよ!俺よりも断然バスケが上手くて、仲間から信頼されてて。カッコ良くて、皆の憧れで…そんな秋人は何処に行ったんだよ‼︎俺の相棒は…俺の永遠のライバルはお前だけなんだよ、秋人!』



< 202 / 212 >

この作品をシェア

pagetop