アキと私〜茜色の約束〜
『がっかりだな。秋人はそうやって逃げるんだ。二年前も、今も』
『逃げる?』
『秋人は逃げたんだよ。現実を受け入れなくて。おばさんのことも、茜のことも』
『お前に何がわかんだよ‼︎』
仲の良い両親がいて、大切な人が側にいて。
いつもいつも仲間に囲まれて。
何事も上手くいってるお前に、俺の気持ちがわかってたまるか。
『わかんねぇよ、んなもん‼︎』
アキらしくない言葉と大きな声に、思わず息を飲む。
『悔しいなら正々堂々と同じコートに立てよ!昔の情熱を見せろよ!俺よりも断然バスケが上手くて、仲間から信頼されてて。カッコ良くて、皆の憧れで…そんな秋人は何処に行ったんだよ‼︎俺の相棒は…俺の永遠のライバルはお前だけなんだよ、秋人!』