アキと私〜茜色の約束〜
アキの目には薄っすらと涙が浮かんで。
俺の胸に、アキの言葉がシンッと染み込む。
相棒…
永遠のライバル…
アキは今でも、俺のことをそんな風に思ってくれてたのか。
俺だって…
俺のパスを受けるのも、受け取るのも、こいつしか有り得ない。
ここぞという時にアキはそこにいてくれた。
俺の相棒はアキだけだと。
俺のライバルはアキ以外いないと。
そう思ってた。
けど、今更なんだよ…
もう二年ものブランクがある。
その内にアキは俺の手の届かない遥か遠くへ行ってしまった。
『知ってるぜ。運動公園で、毎朝シュート練習してんだろ?』
『っ、何で知って…』
『父さんが見たって言ってた』
頭ではもう一生懸命何かをするなんて面倒だって思ってても、俺の身体はバスケをしたがっていて、自然と足が運動公園に向いた。
少しだけど、朝にボールを触ってるだけでも楽しかった。