アキと私〜茜色の約束〜

『なぁ、秋人。茜に二人で金メダルを掛けてやろう。茜はきっと応援席の一番前のど真中で、周りを気にせずに、誰よりも大きな声で応援してくれるはずだ。そんなお姫様に恩返しをしよう』


目を閉じると、安易に想像出来る。

茜がメガホンを持って、応援席から身を乗り出している姿を。
口を大きく開けて、全身で応援してくれる茜のために、俺とアキで恩返しをする。

そう素直に出来たら良いのに…


『俺はもういい。他をあたってくれ』


そう言うと、俺はすぐ近くの横断歩道を渡ろうと信号を見た。

ちょうど青色が点滅し始めた。

俺は左右の確認をせず、横断歩道に足を踏み出した、その時ーーー。




『秋人っ‼︎‼︎』

『えーーー』



ーーーーードドーンッ‼︎‼︎




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