アキと私〜茜色の約束〜

一瞬、何が起こったのかわからなかった。

横断歩道を渡っていたら、突然アキに突き飛ばされて。

すぐそこにトラックが迫って来ていて。

激しい衝突音と、振動が来て。

足と腰に強い痛みを感じて。


目を開けると、


アキが頭から血を流して、グッタリとしていた。


『おい…アキ…』


俺は足をやられたせいで立てず、アキの所まで這っていく。

近くを散歩していたおばさんやサラリーマンが何か叫んだりしていた。
すぐ近くで、ガードレールに突っ込んだトラックから煙が少し上がっているようだ。

アキの所まで行くと、アキの身体を揺さぶる。


『アキ…アキっ…おい、アキっ‼︎』


嘘だろ…何で目、覚まさねぇんだよ…

手にはアキのぬめっとした血がべったりとつく。



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