アキと私〜茜色の約束〜
『植物状態…』
つまり、眠ったままってことだよな…
アキが、目を覚まさない…?
嘘だろ、誰か嘘って言ってくれよ…
目を閉じると、蘇る事故の一部始終。
アキが俺を呼ぶ声。
迫り来るトラック。
足の痛み。
そして、アキの血の感触とグッタリしたアキ。
俺のせいだ。
俺が、ちゃんと見ないで渡ろうとしたから。
飛び出したりしたから。
アキは俺のせいで、今も未来も、全てを失った…
全部、全部、俺のせいで。
『あ、ああ……っ、ハァハァっハァ…』
『おい、秋人?大丈夫か⁉︎』
呼吸が苦しい…
息が、出来ない…
助けて、助けて…
近くにいた看護師が、袋を俺の口に当ててゆっくり呼吸するように促す。
やがて楽になると、呼ばれて駆けつけた医師が言った。
『精神的なものから来る過呼吸でしょう。以前にも似たようなことがありましたか?』