アキと私〜茜色の約束〜

中学の卒業式の日。
事故現場に向かった。

あれ以来、ここに来たのは初めてのことだ。

まだガードレールは酷く曲がったままで、身震いがする。

過呼吸になりそうになると、袋を口に当てて呼吸を整えた。


『アキ、中学を卒業したぞ』


アキは普通病棟に移った。
だけど、合わせる顔がなくて病院にはなかなか行けず、ここに来る。


『ここでお前に約束する』


ずっと考えてたこと。
アキのために、俺が微力ながら何が出来るか。


『アキの情熱を胸に、俺がお前の代わりに…いや、お前と共に夢を果たす』


三大大会制覇。
そして、


『それと、約束だ。茜に恩返しをする。俺達のお姫様に』


だから、アキも早く目を覚まして。
また一緒にやろう、大好きなバスケを。



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