teach
それから毎日家ではSSGの音楽をかけ、移動中の車の中も3曲をリピート再生。
すっかり歌詞の全てを覚えてしまった。
なこの作品作りは確実に進み…。
3週間後にはほぼ完成していた。
そして前回の打ち合わせからぴったり1ヶ月。
2度目の打ち合わせの日程が決まり、俺はまたもや不安にかられている。
「まぁそう心配すんな。猫には社長も雪も遊もついてんだ」
「…はい」
「可愛い子には旅させた方がいいらしいぞ?」
「…はい」
「今日帰りに焼肉奢ってくれ」
「…はい」
いや、焼肉は奢らねぇ。
のせられた。
「焼肉はムリっす。早く帰りたいんで」
「猫も誘えばいいだろ」
今日はnako2回目の打ち合わせ。
3つの絵は描き終わり、SSGメンバーに見てもらう。
採用されれば、そのままアルバムジャケットになるらしい。
初心者だからと甘くはないわけで…。
採用されなければ、やり直しだ。
そして、そんな大事な打ち合わせに俺はいない。
お世話になっているカメラマンさんとの雑誌の撮影がどうしてもズラせなかったから。
わかりやすく心配で気が気じゃない俺を、ケンさんがからかい半分で慰める。
まぁ、ケンさんが言う通り、社長たちが付いてるから大丈夫だとは思うけど…。
慣れるまで暫くは、なこの仕事にはしっかり付いていくつもりだったから。
「オラ、サクッと終わらせろ」
「はぁい」
「猫の方押してるみたいだ。こっちが早く終われば向こうに合流できっから」
なにそれ、なこ大丈夫なの?
てかそういうのは早く言ってよ。
やる気の出方ちがうんだから。
「さぁ、サクッと撮っちゃうよ〜」
「お、JUNくんやる気満々だねぇ。俺もシャッター押しまくるぞ〜‼︎」
俺、がんばる。