teach



それから少しなこの過去を話した。



まだ16歳になったばかりで、これまでまともな教育を受けてないこと。



去年から俺が引き取り、一緒に暮らしていること。



少し事実とは違うが、話せる範囲で伝えた。



なこが仕事をしていく上で、その行動が失礼にあたることが多々あるはずだ。



先手を打っておく意味も込めた。



「そうなんですね…。じゃあ、俺らの話、理解できてない?」

「多分…」

「そっか…オッケー、わかりました」



何か閃いた様子のsakuさん。



タイミングよくなこと遊さんが戻ってきた。



「じゃあ、再開しようか。nakoちゃん、これ聞いてもらえる?」



そう言ってsakuさんが取り出したのは、携帯音楽プレイヤー。



それをスピーカーにセットして、SSGの代表曲が流れてきた。



「この曲をきいたイメージで描いて欲しい。ここに三曲入ってるから、3枚分描ける?」




初めて聞くロック音楽に少しビックリした様子のなこ。



隣に座る俺の顔とsakuさんの顔を交互に見たかと思うと、小さく頷いた。



「1ヶ月後日本に戻ってくるから、その時に見せて欲しい」

「わかりました」



先ほどまでの打ち合わせとは打って変わって、休憩後はあっさり終わった打ち合わせ。



正方形であれば、どんな画材を使ってもいいらしい。



「今日は予定が合わなくて他のメンバー来れなかったけど、次回は連れてくるよ。nakoちゃんに会いたがってたんだ」



そう言って去っていったsakuさん。



こんな人と仕事するのか、nakoは…。



今まで関わってきた誰よりもオーラがあった。



龍さんだってスゴイ人だけど、近くにいすぎてそんな感覚なくなってる。



未だ流れるロックを慣れてきたのかルンルンで聞いてるなこをみて、俺の方が緊張してきた。







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