天国への切符



誕生日は、プレゼントをもらって祝ってもらうものだ、なんていつからかそんな風に思うようになっていたけど。


でも、違うね。


誕生日は、生んでくれてありがとうって。

自分をこの世に生みだしてくれたことを親に感謝する日なのだと初めて思った。



人は、ひとりでは生まれない。


お父さんがいて、お母さんがいて。

それで初めて、命は生まれる。


ひとりで大きくなったような気でいても、大きくしてくれたのは他の誰でもない。

大切に守り育ててくれた家族なんだ。



そう思うと、ふとおばあちゃんのことも頭に浮かんだ。



お父さんがいるのも、おばあちゃんとおじいちゃんがいたからで。

お母さんがいたのも、おじいちゃんとおばあちゃんがいたからで。


そうやって、命は繋がっていくのだと。


16歳になった今日、改めて思い知らされた気がした。


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