わたしの365日
私、浮気ヤローのこと信じようと思った


心のどこかで陽斗のこと許している
自分がいる。

だから、私は……


「はい、こちらこそ」


私は陽斗の背中に手を回し、ギュッと
抱きついた。

それに応えるかのように陽斗も抱きしめる腕に力が入る。


これだけで、幸せだよ。

これだけで、十分だよ。


本当にこれだけで幸せだった。

今まで散々苦しい思いをしてきたからなぁ。
抱きしめ合うってこんなにも幸せだったんだ。
私、忘れてたよ。


陽斗が離れた。

「ゴメン、俺そろそろ行かねーと…。
あ、そだ」

「ん?」

「明日、また来るから。その時やってほしいこととかあったら言えよ?てか、考えとけ」

「う、うん」


「じゃーな!」

「うん、じゃあね」


陽斗が病室から出て行った。




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