豹変彼氏~ドラマティックに愛されて~
その場が一瞬静まり返った。
孝志はグラスを手に、輝の顔をじっと見続ける。
誰かが「ヒュー」っと口笛を吹いた。
なんてこと……。
光恵は目をぎゅっと閉じて、耳を両手で押さえた。
なんでこんなことに。明日から稽古場で、誰の顔も直視できないじゃない。
「野島はなんか、誤解してる」
孝志はグラスをテーブルに置き、ほおづえをついた。
「俺は、ミツを置いて行ったつもりは、ないよ」